Case Studies事例

株式会社CHINTAI「暗闇入社式」

固定観念に縛られず、自由な発想で仕事ができる新社会人にとの期待が込められた
「CHINTAI暗闇入社式」

2024年4月1日月曜日。記念すべき入社式を、株式会社CHINTAIの新入社員の皆さん7名は、これから勤務するオフィスではなく、ダイアログ・イン・ザ・ダークの「暗闇」で迎えました。
この入社式は、ただ暗い中で社長や役員の方々からのお話を聞く、というものではありません。一点の光も入らない照度0の暗闇、お互いを認知できるのは声のみ。見た目はまったくわかりません。ニックネームで呼び合うというルールのもと、肩書をなくしてフラットな関係となって迎える入社式です。

その暗闇がある会場はダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」。
まずはロビーの明るい空間で、始まりの挨拶とダイアログ・イン・ザ・ダークについての説明からスタート。視覚障害者のアテンド、“ハチ”と“せとせっと”の2人が案内人となります。白杖を渡され、社長と役員、新入社員の皆さんはダイアログ・イン・ザ・ダークの暗闇の中に入りました。

暗闇に入る前の皆さん。かしこまった表情の新入社員の皆さまと、経営管理室の淺野様と福崎様。

暗闇に入る前の説明を聞くかしこまった表情の新入社員の皆さん
(中央の左から4番目は経営管理室の淺野様、その右隣りは経営管理室の福崎様)

暗闇の中では入社式の前に様々なアクティビティを体験します。何も見えない中で準備運動をして体をほぐしたあとは玉入れ大会に挑戦。電車に乗り、部屋をキーワードにしたワークショップ。身も心もほぐれたところで「CHINTAI高原」に移動。ここで入社式が行われました。見えない高原ですがきっと大切な何かがみえてくるはず。

 

株式会社CHINTAIからのメッセージ

CHINTAIが暗闇入社式を導入した経緯

株式会社CHINTAIでは2014年度から、入社式に「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を取り入れています。選考段階で1泊2日の合宿を行うなど、インパクトのあるプログラムを導入してきた背景があり、入社式においても当社の独創性を示し、新入社員が自由にアイディアを提案できる企業文化を再確認してもらいたいと考えていました。

入社式への「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の導入には、固定観念に縛られずに自由な発想で仕事に取り組み、新しい挑戦を恐れずに進んでほしいという新入社員へのメッセージが込められています。
今年度の新入社員も、五感をフルに活用して、常に周囲にアンテナを張り巡らせ、新たなサービスや価値を創出していくことを期待しています。

5年ぶりの開催にあたって

5年ぶりの開催にあたりCHINTAIは、業界の常識や前例に捉われず、新たな価値を創出し続ける企業であることを目指しています。

新入社員の皆さんは、学生生活の中でコロナ禍を経験し、未来に対して不安を抱えた時期もあったでしょう。社会人としてのスタートは、まるで暗闇を歩くような不安があるかもしれません。
CHINTAIは、自ら挑戦を望む皆さんを、役員や先輩たちがフラットに支え、サポートする企業です。新入社員の皆さんには、この入社式で体験する「暗闇」を通じて、CHINTAIの温かさを感じ取り、積極的に挑戦し、自らを発信することができる存在へとなってほしいと考えています。

 

新しい常識を作り、会社を一緒に作っていく

暗闇の中を手探りで歩き、互いに助け合い、できないと思ったことも可能にできたという体験は、新入社員として働き始めることのメタファーとなります。こうして暗闇から出てきた皆さんはとても眩しそうにしていました。それは、新しい社会へ出ることを意味しているかのようです。

暗闇での入社式を終えて出てこられた皆さんの写真。眩しくて手で目を覆いながら。

眩しくて手で目を覆いながら入社式を終えて出てこられた皆さん

新入社員の方々からのご感想を一部ご紹介します。

「不安はあったけれど、暗闇は良い経験になりました。通常は体験できない入社式だと思います。仕事もプライベートもワクワクしたいと思いました!」(I・Kさん)

「ありがとうございました。緊張が、ほぐれすぎたかもしれません。 暗闇だからこそ気軽に話せたし、楽しかったので、入社してからもいろんな人と仕事を楽しみたいです。」(T・Mさん)

「実は暗闇が苦手で、初めは怖いなと思っていましたが、楽しかったです! 貴重な機会の中でたくさんコミュニケーションができて、世界一楽しい会社で働けるのが嬉しくなりました。」(A・Mさん)

奥田倫也代表取締役社長からの言葉には「入社してくれてありがとう。この1日の体験で、見えない人の世界を通じて、どんなことが心強かったか、何が情報として必要かというたくさんの気づきがあったと思います。CHINTAI生活をより豊かにしていく、新しい常識を作っていくという思いで進んでいきたいので、様々な人の立場を想像して、フレッシュなアイディアを会社に出していってくださることを願っています。今日から、一緒に進めていきましょう」と、ありました。ダイアログ・イン・ザ・ダークの暗闇で得たフラットな関係性によって、「新入社員が自由にアイディアを提案できる企業文化」へとつながることでしょう。

CHINTAIのオリジナルキャラクター、チンガイガーのポーズでの集合写真。すっかりほぐれた表情でした。

集合写真は、CHINTAIのオリジナルキャラクター、チンガイガーのポーズで!
すっかりほぐれた表情でした

 

この事例の動画ルポはこちらからご覧ください。
株式会社CHINTAI様「暗闇入社式」(2024)

 

メディアで紹介されました!

フジテレビ「news イット!」 2024年4月1日放送
https://www.fnn.jp/articles/-/679282

マイナビニュース「入社式を「暗闇の中」で開催、新入社員はどう感じた? その狙いも探った」
https://news.mynavi.jp/article/20240407-2921619/