Case Studies事例

ヤマトシステム開発株式会社さま

増田修一郎 様
池滝浩昭 様
佐々木征治 様
金子武史 様

エマージェンシープログラム(現:レジリエンスプログラム)

≪緊急時の暗闇で組織のつながりをつよめる≫
ご利用:職員研修として
研修テーマ:チームビルディング

2018年、新たにスタートした「エマージェンシー」プログラム(※現「レジリエンス」プログラム)をご利用いただいたヤマトシステム開発さま。さまざまなグループから中心メンバーが集まり、横のつながりを深めるため「チームビルディング」をテーマにご体験いただきました。

人間力を磨くことのできる貴重な機会 

今回はどのような経緯でご利用いただいたのか、狙いなども教えていただけますか?

歳清様(以下、敬称略)「当社の執行役員が、御社のプログラムに参加する機会があり、大いに感銘を受けたことがきっかけです。緊急時では、普段仕事で活躍しているビジネスマンがいつもの力を発揮できず、逆に普段目立たないおとなしい人が活躍することがあります。今回のような暗闇の中では相手を思いやり、利他的に行動することが必要であることからも、当プログラムはまさに人間力を磨くことのできる貴重な機会であると考え、利用しました。特に今回参加させていただいた東京営業所は、当社の中でもトップの業績を誇る営業所であり、多くの営業担当者が在籍しています。今後も継続して多様な人材が互いを認め合い一体感をもって組織目標を達成していくためには、チームビルディングが必要不可欠であると考えました。」 

歳清「加えて、私は今回の研修の利用前に暗闇ワークショップの体験会に参加させていただきましたが、個々の『価値観』に違いがあり、課題を解決するのにとても苦労しました。異なる価値観を共有することで互いを理解し、その上で何が必要かを見つけてほしいと常々思っていますが、ベテラン社員はこれまでの成功体験で築きあげた仕事のスタイルや価値観があります。しかし、プログラムを通じて、それがそのまま若手に通じるとは限らないこと、さらに自分の価値観を押し付けてしまうことで相手の価値観を壊してしまうかもしれないという点に気づいてほしい、と。今回のプログラムは“エマージェンシー”という特殊な環境下だからこそ、人と人がつながる様々な価値観を見つけてほしいと考え、導入しました」

常に相手の立場に立つことを考える

ありがとうございます! 「エマージェンシー」プログラムは、暗闇内で“非常事態”という設定でいくつか課題が出されたかと思います。参加されたみなさん、実際体験されていかがでしたか?

佐々木様(以下、敬称略)「研修を受けて思ったのは、何も見えない状態で人に伝えることがとても難しいということでした。自分が思ったことと、他の人が思っていたことがだいぶ違うことがわかったり、研修の後に情報共有することで、自分が気づかなかったことを再認識できたりしました。研修の最後に、気づきを記入するアンケートに『相手の話をよく聞く』と書いたのですが、普段から相手が言わんとしていることを言葉の上だけではなく、もう一歩深いところまで考えた上で話をしようと実践しています」

金子様(以下、敬称略)「私は、研修の途中でグループを離れられなければいけない役(※プログラムによるもの)になったのですが、その時一番気になったのは、他のメンバーはどうしているのか、そして私のことをどう思っているだろうということでした。その経験を基に業務でも、チームで一緒に働いているメンバーに対して、いない場合にも、相手に対し私の意志や考え方がきちんと伝わっているかどうか、都度確認しながら話すようになりました。また、常に相手の立場に立つことを心がけています」

 

みんなで助け合えば目標は達成できる

増田様(以下、敬称略)「うちのチームはけっこう賑やかな人が多くて(笑)。話さない人がいることに気づいてからは、こちらから声かけするようにしたり、他の人の話をもっと聞こうと思うようになりました。それぞれの性格を知っておかないと、コミュニケーションもうまくとれないですね。今回同じ役職同士で体験したことで、互いのことをもっと知っていれば、密なコミュニケーションもとれたのではないかとも思いました。そして、暗闇の中や災害時には、一人では何もできない。みんなで助け合うことで1つのことを成し遂げたり、目標を達成したりすることができるということも気づきました。あと、個人的なことですが、自分の感度を高めたいと思いました。電車に乗っている時、これまではスマホを見てばかりでしたが、これからは周りを見て、困っている人がいたら率先して声をかけるなど、色々なことに気付いて行動できるようになろうという思いが強くなりました」

相手を知ろうという気持ちを持たないとコミュニケーションはとれない

池滝様(以下、敬称略)「これまで一方通行の発信しかしてこなかったと改めて思いました。その中で●●さんならこの局面でどう行動するだろう、そうしたことも考えた上で、自分の立ち位置を意識して、どう動くか考えました。相手を知ろうという気持ちを持たないと、コミュニケーションがとれません。日常でも、相手側がきちんと理解しているかどうかを確認するなど、自分の意識を変えていこうと思っています。あと、暗闇ではその人の本当の個性が出るなと思いましたね。どんな人なのだろうと楽しみながら観察する自分がいました」

縦横の関係性で組織は強くなる

金子「普段の業務ではチームごとに成果を上げられるように活動しているので、なかなか横のつながりを作ることが難しいのですが、今回の研修で、チーム以外の人と横の関係性ができたことで、縦と横、両方つながれば、組織としてもっと強くなると思いました」

ありがとうございます。研修での気付きを、すでに日常で実践されていらっしゃるのですね!

金子「研修の1〜2か月前から、係長職のメンバーで毎月1回ミーティングを実施していたのですが、研修を受けてから感じたのは、そのミーティング自体が、月を追うごとに内容が濃いものになったということでした。研修を受けたことで横のつながりを深められたことが大きいと思います」

増田「もう少し周りの人をしっかり見る、聞く、そういうところにアンテナを広げようと意識して行動するようになりました。今回の研修は災害時の想定でしたが、日常の忙しい時も同様だと感じています。気付きのカードには『一息つく』と書いたのですが、なにか起こった時にも一拍置いてから、考えて行動するよう心がけるようになりました。」

池滝「私はふだん、業務指示を出す側の人間ですが、指示の出し方が、相手を考えて、表現の仕方とか期間の持ち方とか、しっかり意識するようになったと思います。指示しただけであとはよろしく、ではなく、品質の高い成果物をアウトプットするために依頼者と実行者がどのように歩み寄ればよいかを意識するようになりました」

佐々木「研修後の気付きは人それぞれで、より広い視野で物事を考えるように、少し意識して行動するようになりましたね。これまで自分たちのチーム、縦割りの意識が強かったので、そうした人達を集めて研修するのは、効果がありますね。」


≪ご参加者のアンケートより≫

  • 「周囲への心配りが大切! 同じ状況を共感し、助け合うことで問題を解決できると感じた」
  • 「自分の力だけでは限界があるので、チームで協力することが必要。思い込みをせず、いろいろなことを想定しておけば、想定外の時のショックは小さい」
  • 「周りの人の存在がいかに大切か改めてわかった。今後に生かしていきたい」